発行日 | 内 容 |
★第1号 (9月15日号) |
今年の教員試験も、これまでの志願者の減少に歯止めがかからず、低倍率を更新することとなった。これを受けて、文科省から各教育委員会へ試験日程の早期化などの対策が示され、早速日程を発表している自治体もあるが、まだ多くの自治体は、現在検討中である。今後の動向が注目される。
しかし、全国的に試験日程が早まるのは、ほぼ確実であり、早めの準備が必要になってくる。また、大学3年生時点で筆記試験を受験できる自治体もあり、何からスタートすればいいか、早めに考えておこう。
〈重要資料出題例〉「中央教育審議会」答申等
〈教育の名著〉『エミール』 〈数字で見る教員試験〉 令和6年度倍率一覧〈その1〉 |
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★第2号 (9月末日号) |
昨年12 月、「生徒指導提要」が12 年ぶりに 改訂された。
これまでも生徒指導提要は、多くの出題があり、改訂されたことで、更に出題が集中すると予想された。そして、その予想は的中したと言えるだろう。
改訂されて数年は、改訂のポイントについての出題が中心となる。当然来年も同じ傾向と思われる。今年の出題を見ながら、来年への確実な対策を早めに立てておこう。
〈重要資料〉改訂「生徒指導提要」(抜粋)
〈情報〉試験倍率一覧・その2 〈教職教養のための教育ニュース〉 4年制大学でも教員「2種免許」取得可能に 他 ・国語に関する世論調査より |
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★第3号 (10月15日号) |
第4期教育振興基本計画が今年6月16 日に閣議決定された。「教育振興基本計画」はこれまでも毎年大変多くの問題が出題されている。来年は、事実上第4期が出題される最初の年となる。例年にも増して多くの出題があることは、予想に難くない。第4期の特徴、基本的方針、キーワードを正確に理解した上で、引用されやすい部分を確認し、更に学校での教育場面などで、どのように対応していくかまで考えておくべきだろう。今回は、基本項目をチェックし、しっかり把握しておこう。
〈重要資料出題例〉「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
〈教育の名著〉『隠者の夕暮れ』 |
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★第4号 (10月末日号) |
不登校支援については、教育機会確保法が2017 年に施行され、昨年には専門家会議の報告書もまとめられ、出題も増えている。
例年10月には、文科省が「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果を発表している。教員試験対策としては、この調査結果から見える実態と合わせて、法律・基本指針・専門家会議報告書の内容を把握しておかなければならない。最新の調査結果のポイントを確認しておこう。
〈重要資料〉「今後の不登校児童生徒への学習機会と支援の在り方について」(抜粋)
〈情報〉採用者数推移と見通し 〈教職教養のための教育ニュース〉 全国学力テスト、中学理科でPC 解答導入-25 年度から 他 ・国語に関する世論調査より |
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★第5号 (11月15日号) |
今年4月に「こども家庭庁」が発足し、「こども基本法」も4月に施行された。その直後と言える今年の教員試験で、どのように出題されるか注目された。
これまでも出題率の髙かった特別支援教育については、障害のある児童生徒の支援に関する出題や交流・共同学習についての出題へ比率が変化する傾向にある。全体を通して、こどもの権利、障害児の支援や権利、児童福祉や障害児福祉等の出題が増加している。
何が出題されているか、何を確認しておくべきか、細かく見ておきたい。
〈重要資料出題例〉「障害のある子供の教育支援の手引」
〈教育の名著〉『学校と社会』 |
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★第6号 (11月末日号) |
令和3 年4 月「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して ~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~」と題する答申が中央教育審議会から出された。その後教員試験でも、大変多くの出題がこの答申から出された。これは、2020 年代を通じて実現を目指す学校教育を「令和の日本型学校教育」として示されたものであるため、予想されたことではある。今後も更に多くの出題が予想される。これまでの出題を確認し、重要部分をしっかり把握するようにしたい。
〈重要資料〉「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して(答申)」(第Ⅰ部 総論)
〈史跡紹介〉足利学校 〈教職教養のための教育ニュース〉 緊急対策パッケージ「不登校の
児童生徒等への支援の充実について」通知 他 ・国語に関する世論調査より |
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★第7号 (12月15日号) |
12 月5日に経済協力開発機構(OECD)は、2022年に実施した国際学習到達度調査(PISA 2022)の結果を公表した。
国際学力調査の結果についてこれまでも教員試験で数多く出題されている。今回の結果は、「数学的リテラシー」「読解力」等の順位も注目されたが、「レジリエントな」国・地域の分析やICT 活用調査なども話題を呼んだ。
PISA2022 調査の結果を理解し、問題点も把握しておく必要があるだろう。
〈重要資料出題例〉「令和4年度学校保健統計」
〈教育の名著〉『人間の教育』 |
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★第8号 (12月末日号) |
12 月22 日に「こども大綱」が閣議決定した。「こども大綱」は、今年4 月に施行されたこども基本法に基づき、我が国初の大綱として、幅広いこども施策を総合的に推進するため、今後5 年程度の基本的な方針や重要事項を一元的に定めたもの。
予想通り、前年度の教員試験でも、早速「こども基本法」から多くの出題があった。次年度は、法律と合わせて「こども大綱」からの出題も予想される。基本的な部分の理解は必須である。
〈重要資料〉「こども大綱」(第1 3)
〈史跡紹介〉弘道館 〈教職教養のための教育ニュース〉 子どもへの性暴力で処分の教員増加 他 ・国語に関する世論調査より |
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